相方こぐま氏が2023年に亡くなった叔父の家を相続した。スコットランドの自然豊かな郊外にあり、几帳面で綺麗好きな叔母とその配偶者である叔父が丁寧に暮らしていたところである。
前年に妻である叔母を亡くしていた叔父さんは寛解したと思われていた癌が進行していた。気づいた時には末期で手の施しようがない状態となり、静かに息を引き取った。
夫妻には子どもがいなかった。こぐま氏は彼らに可愛がられていたこともあり、家の相続人となった。非常に煩雑な法律手続きを経て、名義はこぐま氏のものとなったが、家の中は夫妻の持ち物がそのまま残されており、片付けない限り売ることも住むこともできない。車は一定の頻度で運転してやらないと動かなくなる恐れがあり、庭の芝生は手入れをしないと雑草だらけになるし、家のセントラルヒーティングは季節によって設定を変える必要があるのだ。
そのため、年に3往復程度行き来をし、家と庭、車の管理および片付けをしたいというこぐま氏に同伴し、手伝うという暮らしが始まった。
それまでは私も在宅で仕事をしていたが、イギリス時間とのフレックス対応をしてくれそうな柔軟な職場はなかなかなさそうだ。
やむなく無職となったが、ふと以前読んだ武田百合子さんの「富士日記」を思い出した。百合子さんは別荘暮らしではあるが、何十年も前の本にもかかわらず人の生活の記録は案外面白いものだという印象があった。

大変おこがましいが、せっかくの機会なのでスコットランドの日々をつづってみようと思い、このブログを立ち上げた次第である。

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