ヘルシンキ空港から飛行機に定刻通り乗り込んだ。しかし、なんと機体から雪を取り除く作業をするため出発が1時間遅れるという。空港の窓から雪がどんどん降り積もっているのは見えていたが、北欧なので通常運転なのかと思っていた。機内エンターテインメントを見て時間をつぶそうとするも、興味を持てる映画が全然ない! レディガガが出演する「ジョーカー」続編は気にはなっていたが、機内で見る気にはなれなかった。仕方なく音声コンテンツを検索し、落語やクラシックを聴いてるうちにやっと出発。

機内食の紹介動画を見て楽しみにしていたら、なんと日本発のみの提供とのこと。肩透かしに遭うが、仕方がない。洋食のお腹にもたれる牛肉は論外なので、ポークを使った和食にする。機内の食事の時は映画を見ておきたいのだが、迷った挙句、明治時代の北海道が舞台とのことで「ゴールデンカムイ」を選ぶ。悪くはなかったが、話は1本で完結しないので鑑賞後はすっきりしなかった。
その後は音声プログラムの中に「眠れるクラシック」という1時間のコンテンツがあり、聞き終わるまでいつの間にか眠っているというのを何度か繰り返した。

2回目の食事は朝食の時間を過ぎ、ランチになっていた。チキンはワインに合いそうだったので、白ワインをいただきながらTVプログラムの中の「鬼平犯科帳」の90分スペシャルを見る。吉右衛門版、妻が多岐川裕美、梶芽衣子がまさのシリーズである。池波正太郎は「剣客商売」やエッセイは読んでいるが、鬼平は未読でTVも見ていない。後で調べると2015年に制作されたもののようだ。

13時間20分のフライトを終え、夕方になんとか帰宅。久しぶりに日本酒が飲みたかったので、地元商店街で栄光富士のおりがらみ無濾過生原酒と刺身、寿司などを買って夕食に。久しぶりに飲んだ日本酒は沁みた。
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